CPUのスペックってどこで判断すれば良いんだろう?
CPUは型番を見ればひと目で判断できるよ!
型番とは「Intel Core i5 13400 F」などのCPUの識別情報を表していて文字と数字で構成されています。
PCを買う際には必ずこの型番情報が載っているため読めるようになるとPC選びの際に役に立ちます。
この型番の読み方を断片的に理解している人が多く購入の際に騙される原因にもなっているので型番の読み方を知っておくとPC選びの際かなり役に立ちます。
CPUの型番読むのってなんだか難しそうだよ…
そう思うかもしれませんが実はめちゃくちゃ簡単です。
5分もあれば覚えられるため覚えておいて損は全く無いと思います。
そんな型番の読み方をサクッと解説していきます。
CPUスペックの型番の見方
Intel CPUの型番の構造
PCのCPUは主に2つのメーカーが製造しています。
それがIntelとAMDです。
PCはほとんどがこの2メーカーのCPUを使用しているため種類は多いですが結構簡単に見分けられます。
CPUの型番が何を表しているか分けました。
5つに別れていて難しそうな印象ですが簡単なので安心してください。
ブランド名
CPUでは有名なメーカーのインテルのブランド名です。
「Intel Core」、「Intel Pentium」、「Intel Celeron」、「Intel Xeon」そして最新のブランド名である「Core Ultra」と様々な種類があります。
ブランド名 | 説明 |
---|---|
Intel Coreシリーズ | Intel Coreシリーズは、IntelのCPUラインナップの中心となる製品で、i3、i5、i7、i9というカテゴリに分けられています。日常の使用から高度なゲーミング、プロフェッショナルなコンテンツ制作まで、幅広いニーズに応えるパフォーマンスを持っています。 |
Intel Core Ultra | 最新のモバイルデバイスや薄型軽量のノートパソコンで使われている高性能CPUです。まだデスクトップ版が出るかは不明です。 |
Intel Celeron | エントリー向けのCPUです。ウェブブラウジングやドキュメント作成などの軽い作業向けに設計されており、手頃な価格が魅力です。初めてのPCや予算を抑えたいユーザーにおすすめですがゲームには向いてません。 |
Intel Pentium | Intel Pentiumシリーズは、Celeronよりも高性能なCPUです。日常のPC使用に加え、マルチタスク作業や軽いゲームなら使えるかもしれないです。 |
Intel Xeon | Intel Xeonシリーズは、サーバーやワークステーション、企業向けのCPUです。コア数が多いため高負荷のマルチタスク作業などに向いています。一般向けではないため見る機会は少ないです。 |
実際使われているのはほぼ「Intel Core」シリーズです。
「Core Ultra」はまだノートPCなどのモバイル用でしか発売されていないため今後デスクトップ向けで市場に出てくる可能性はありますが仮に出たとしても普及するには時間がかかると思います。
そのため「Intel Core」シリーズ以外はあまり気にする必要ないです。
シリーズ名
シリーズ名は「Intel Core」シリーズの場合「i3」、「i5」、「i7」、「i9」などがあります。
先述した通りこちらも性能の指標の一つとなっており数字が高いほど高性能なCPUです。
ただ当然数字が高くなればなるほど価格や消費電力も高くなっていくため慎重に選ぶ必要があります。
コスパが良いのは「i5」、「i7」だから迷ったらこのどちらかを選ぶのがおすすめ
世代
世代の見分け方です。
世代は(「i5」や「i7」など)シリーズ名より後ろの数字最初の1文字目、2文字目を見て判断します。
10世代以降になると5桁になりそれより前の9世代などは4桁で構成されているため少しややこしいです。
なので10世代より前のCPUに関しては最初の1文字目、10世代以降のCPUは最初の2文字目で見分けてください。
最近のPCはほとんど10世代以降のCPUを使っているから最初の2文字で見分けることが多いね
ちなみに現在最新世代が14世代です。ただ13世代や12世代もよく使われています。
CPUの世代が違うと性能が大きく変わる
CPUのシリーズ名より世代は更に大きく性能が変わる場合があります。
CPUのシリーズ名に関しては4種類しかありませんが世代に関しては現時点では14種類あります。
そのためシリーズよりも世代の性能格差はかなり大きいことがあります。
例えばシリーズが「i7」でも世代が7世代のCPUを使っている場合ではWindows11すら動作させることはできません。
逆に「i5」でも最新世代であれば「i9」の旧世代より性能は上だったりします。
メルカリやヤフオクとかでは「i7」を謳っておいて実は古い世代のCPUで売っていたなんてことはよくあります。
だから「i7」とかのシリーズ名だけ見て騙される人が多いんだね…
「i7」の6世代、7世代と「i5」の12世代を比較している動画です。色んなゲームでどのくらいの性能が出るか検証しています。
下の方のAVGのFPS値が性能の指標を表しているので気になるなら見てみてください。
ゲームにもよりますが世代が異なるだけで10~20FPSほど差があります。
ただシリーズ名も性能の指標を表す判断材料の一つなのでシリーズ名と世代どちらも大事だということを忘れずに選びましょう。
型番号
「Intel Core i5 13400 F」で数字を抜き出すと世代の「13」の後ろにある「400」が型番号になります。
この型番号も数字が高いほど性能が高いと判断しています。
正直この数字はそこまで重要視する必要はありません。
なぜなら大体シリーズ名と世代あとは後術するカテゴリで判断できるためです。
ただシリーズ名、世代が同じで比較するときに性能を判断するときに役に立ったりします。
役に立つ機会は少ないので頭の片隅に入れておくぐらいの感覚でOKです。
カテゴリ
最後にカテゴリです。末尾のアルファベット(大文字)で表されアルファベットが付いてないモデルもあります。
カテゴリ付きは特定の機能がありアルファベットで判別します。スペックを判断するにはかなり重要です。
様々な種類のカテゴリがありややこしいですが難しくはありません。
カテゴリ名 | 説明 |
---|---|
無印(カテゴリなし) | 特定の機能がなくバランスの良いCPUです。内蔵グラフィックは搭載されています。 |
F | 映像を出力・処理する内蔵グラフィック機能非搭載モデルです。そのため別途グラフィックカードが必要になりますが内蔵グラフィックがない分安く購入できるためゲーミングPCに搭載されていることが多いです。 |
K | 通常モデルよりも性能が上です。オーバークロックが可能です。(オーバークロックとはユーザーがデフォルトのクロック速度を超えてCPUの速度を手動で上げることができるという意味) |
KF | 「K」、「F」両方の性質を併せ持つカテゴリ。つまりオーバークロック可能で内蔵グラフィック非搭載モデルということです。 |
KS | CPUの最上位モデル。Intel Core i9モデルに搭載されておりオーバークロックにも対応しています。予算度外視で性能を求める人におすすめです。 |
T | デスクトップ向け低消費電力に特化したモデル。パフォーマンスよりも電力消費を気にする人向けのCPU。 |
U | モバイルデバイスや薄型ノートパソコン向けモデル。バッテリー寿命の延長と携帯性の向上を目指しており、高いエネルギー効率を実現しています。 |
H | 高性能モバイルデバイス向けモデル。ゲーミングノートPCやマルチタスクな作業を行うPCなどで使われています。 |
P | モバイル向けのモデル。低消費電力と性能を兼ね備えたCPU。 |
種類は多いですがデスクトップの場合は使われているのは「無印」「K」、「F」、「KF」の4種類が使われていることが多いためこの4種類を覚えておくと良いでしょう。
ノートの場合は下3つを覚えておけば困ることはないでしょう。
PCを自作する場合は内蔵グラフィックの有無に注意してね
CPUの型番を見てPCを選ぶには?
なるべく型番だけで判断しない
おおまかな性能は型番だけで判断してもいいです。
ただ型番だけで判断するのはあまりおすすめできません。
CPUはコア数、スレッド数やクロック周波数P、Eコアの数でも性能が変わってきます。
初心者にとってそれらを考慮して判断するのは時間がかかり難しいため以下のようなサイトで比較しながら選ぶと判断しやすいです。
>>CPU性能比較表【2024年最新版】 | PC自由帳 (pcfreebook.com)
>>Cinebench R23 スコア表 (pcrecommend.com)
どうやってPCを選べばいいの?
実際にPC選びのコツですがGPUの有無やGPUがついている場合相性などを考慮しなければいけないため初心者にとってはかなり難しいです。
実際にどのように選べばいいのか?
どういうPCがおすすめか?
当サイトではゲーミングPCを紹介しているためゲーミングPCの紹介ですが上記の項目を満たすPC選びの際に役に立つ記事を書いてますので気になったら参考にしてみてください。
CPUスペックの型番の見方を使用した問題
ここからは実際に見分けられるか問題形式にします。
何問正解できるか試してみてください。
問1.Intel Core i7 12700F
問1-1.CPUのシリーズ名は?
答え
i7
問1-2.CPUの世代は?
答え
12世代
問1-3.このCPUのカテゴリはどういう機能を持つ?
答え
内蔵グラフィック非搭載
問2.Intel Core i9 14900KF
問2-1.このCPUのカテゴリはどういう機能を持つ?
答え
オーバークロック可能で内蔵グラフィック非搭載
問2-2.このCPUの世代は?
答え
14世代
問2-3.このCPUと「Intel Core i7 12700F」はどちらが性能が高い?
答え
「Intel Core i9 14900KF」の性能のほうが高い
問3.Intel Core i5 8500
問3-1.このCPUの世代は?
答え
8世代
問3-2.「Intel Core i7 12700F」、「Intel Core i9 14900KF」とどちらが性能が高い?
答え
両方のCPUよりも性能は低い
問3-3.このCPUは内蔵グラフィックが搭載されている?
答え
搭載されている
CPUスペックの型番の見方まとめ
CPU型番の見分け方ポイント
- CPUは型番を見れば性能が比較しやすい
- シリーズ名だけで性能を判断せず世代やカテゴリなども考慮する
- PCを組む際は内蔵グラフィックに注意する。
CPUの型番を見分けられるようになるだけでPCを選ぶ際に失敗しづらくなるため知っているか知っていないかでは全く違ってきます。